樹齢1000年を超える屋久杉をはじめ、全土の90%以上を山林にもつ屋久島は、戦後に植林された人工林の杉が元気に育っています。島内の有志が集まって「足もとの文化を大切に」を掛け声に、屋久島ならではの森林環境と家づくりやものづくり、木の文化を育てようと、2003年10月屋久島大屋根の会の運動がはじまりました。
特に屋久島は、杉の生息地としては、日本の南限です。樹齢1000年以上を、『屋久杉』、それ未満を『小杉』といい、人工林として生育された杉を『地杉』と呼んでいます。『地杉』は、屋久島の気候風土により、本土の杉に比べて個性的に育ちます。当会では、それを地杉の持つ魅力と捉え、家づくりやものづくりの材につかうことを、広めています。
地杉のニーズが安定することにより、森林整備が行われるということは、森林保全の確保につながります。この循環が、自然界と人の暮らしに深く関わり、永久的に続いていくことを希求してやみません。
屋久島を海上から見た島全体のイメージと屋根のイメージを重ねてつくられました。
地域資源を地域で循環する、森林環境と経済活動を繋ぐ、小さな講演会の開催や、イベントへの参加に取組んでいます。