人工林・楠川歩道共用林組合の団地に、35-40年の杉林を見ることができました。 除間伐が行われ、人の手も入っておりました。 白谷川の川音が近くまで来るところに、三本杉と呼ばれる立派な杉の木がどん、とあります。昔のハイウェイであった道としては、この木が目印となっていたのでしょう。
人工杉林の間伐など、森林づくりに取り組むことは、島の重要な環境テーマであります。「京都議定書」は、1997年12月11日、国際会議において、地球温暖化の原因となる,温室効果ガスの削減目標が国際的な地球環境を守るものとして議決されました。この中で日本の削減量は6%と定められ、この目標のため、森林による二酸化炭素の吸収源の確保や家庭・企業における二酸化炭素排出量の削減・抑制を図るための取組みが進められることになりました。
森林の島、屋久島だからできること。私たちは身近にできることとして、家づくりに地域材の優先利用・化成燃料に変わる木質エネルギーの見直し・バイオマスの積極的活用を促進しています。木材の島内利用を高めるために、地域材の活用は時代の流れであります。それを伴う環境時代には、森林整備がキーワードです。
屋久島の、この豊富な資源をただ放っておいては、森林環境を悪化させてしまう一方ですが、取り組み次第では屋久島が森林整備のモデルになることさえ有り得ます。
今一度、森林関係者の団結を図り、実践していけるよう、今後とも力を入れていきます。関係者の皆様、森林管理署、森林組合のご協力をいただきました。ありがとうございました。